色づき進む 紅葉を見に行こう 県内のスポット紹介

日ごとに赤や黄が濃さを増す赤和瀬渓谷。もう少しで見頃を迎える=25日、鏡野町上斎原(小型無人機で撮影)

 朝夕のひんやりとした空気から、秋の気配が感じられるようになり、岡山県内も紅葉シーズンに入った。県北は徐々に色づきが進み、県南は例年通り11月上旬から中旬にかけてピークを迎える見込み。昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で中止されたイベントも復活し、少しずつにぎわいが戻りそうだ。

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 新庄村、西粟倉村、鏡野町などの鳥取県境に近いエリアはすでに見頃のスポットも。11月上旬が最盛期となりそうな赤和瀬渓谷(同町)は、渓流に覆いかぶさるように茂る木々の葉が枝先からゆっくりと黄や赤に染まり、秋の風情を感じさせる。

 29日~11月13日には国名勝・奥津渓(同町)で「奥津もみじ祭り」が行われる。初日はイベントがあるほか、会期中、ライトアップを実施。同町産業観光課は「これからぐっと冷え込むと、さらに色鮮やかになる。心も体も癒やされてほしい」とする。30日は新見市の三室峡で特産品販売の催しが企画されている。

 11月上旬になると「紅葉前線」は南下し、吉備中央町や備前、井原市などでも満喫できそうだ。

 夜間のライトアップは、日中とは一味違う景色を見せてくれる。旧閑谷学校(備前市)は11月5~13日、井原市の平櫛田中美術館(休館中)に隣接する田中苑は点灯中で、落葉するまで行う。吉備中央町の宇甘渓でも同4~27日に予定されている。

 後楽園(岡山市)は、恒例のライトアップイベント「秋の幻想庭園」(同18~27日)を2年ぶりに開催。「日ごとに変化し、さまざまな“表情”が楽しめる。深まる秋を堪能してほしい」と呼びかける。

県内の主なスポットの見頃

【既に見頃】新庄村=毛無山▽西粟倉村=駒の尾山、若杉天然林、林道ダルガ峰線▽鏡野町=県立森林公園、高清水トレイル

【11月上旬】新見市=三室峡、御洞渓谷、阿哲峡、井倉峡▽鏡野町=奥津渓、白賀渓谷、恩原高原、赤和瀬渓谷、越畑ふるさと村▽備前市=旧閑谷学校▽井原市=天神峡、田中苑▽津山市=布滝、横野滝▽真庭市=旧蒜山大山スカイライン、美甘渓谷▽吉備中央町=吉備高原都市旧サイエンス館通り

【同月中旬】岡山市=後楽園、近水園、半田山植物園▽倉敷市=大原邸周辺、旧大原家別邸・新渓園▽玉野市=深山公園▽総社市=井山宝福寺、豪渓▽津山市=鶴山公園▽真庭市=神庭の滝自然公園▽吉備中央町=宇甘渓

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