日本酒の魅力を世界へ発信する「Miss SAKE(ミスサケ)」コンテストの岡山大会ファイナリスト4人が27日、岡山市南区中畦の水田で岡山発祥の酒米・雄町の収穫を体験した。同大会が岡山県内初の地方大会として2月に同市で開かれたのを記念し、全国大会を主催する一般社団法人「Miss SAKE」が6月の田植えに続いて企画した。
グランプリの安藤恵さん(36)ら4人が国定農産(同藤田)の水田(2ヘクタール)を訪問。鎌で丁寧に刈り取った。安藤さんは「雄町で仕込んだ日本酒はどっしりとして膨らみがある。新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、外国人観光客の増加が見込まれる。岡山の食材との組み合わせもPRしたい」と話した。
雄町は酒米の代表格・山田錦のルーツ。大粒で精米歩合の高い吟醸酒などに適する。丈が長く病害虫に弱いことなどから「幻の酒米」とも呼ばれ、県内の栽培面積は600ヘクタールで全国シェア95%を占める。
ミスサケは日本酒の知識を深めるため農業や酒造りについて学んでおり、稲刈りもその一環。