「ライオンが逃げた~」 脱走想定し対策訓練 佐世保・森きらら

脱走対策訓練で、ライオンの着ぐるみを追い詰めた飼育スタッフ=佐世保市、森きらら

 「ライオンが逃げた~」。佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)は21日、園内で飼育しているライオンが脱走したとの想定で脱走対策訓練をした。
 来園者の安全確保などを目的に、毎年園内の何らかの動物が脱走したと想定して、開園前や開園中に訓練に取り組んでいる。
 この日は午後2時頃、自然災害でライオンのアサヒ(雄)の展示場内にある木が場外に倒れ、木を伝ってアサヒが脱走したという設定。飼育スタッフらは、軽トラックのエンジンをふかしたり、網で行く手を阻んだりして、ライオンの着ぐるみを着たスタッフを少しずつ追い詰めると、最後は獣医師が偽の麻酔銃を撃って捕獲した。
 同園飼育スタッフの米田伊織さんは「訓練での反省点は改善して、不測の事態に対応できるようにしたい」と話した。


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