食品ロス削減や生態系の保護に力 岡山でSDGs展、9団体を紹介

サイピア周辺に生息する淡水魚を見つめる子どもら

 食品ロス削減、生態系の保護など国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)に沿った岡山県内の団体の活動を伝える企画展が、県生涯学習センター・人と科学の未来館サイピア(岡山市北区伊島町)で開かれている。11月27日まで。

 「―ツナグ―みんなのSDGs展」と題し、9団体をパネルなどで紹介。「飢餓をゼロに」「海の豊かさを守ろう」といったSDGsの17の目標の中で該当する項目も示す。

 ショップ「ecoeat岡山北店」(同谷万成)は、賞味期限が迫ったり過ぎたりしても安全に食べられる食品の一例を並べ、廃棄を減らす取り組みをアピールする。赤磐市野生動植物調査会の柏雄介さんは、サイピア周辺に生息する淡水魚を水槽で展示。豊かな生態系を守る上で、観賞用に品種改良された「第三の外来魚」と野生の淡水魚との交雑が全国的な課題と説明する。

 家族で訪れ、水槽を食い入るように見つめていた市内の保育園男児(5)は「川で泳ぐ魚をずっと見ていたい。ごみを捨てないようにしたい」と話した。

 入場無料。午前9時~午後5時。祝日を除く月曜休館。土、日曜、祝日を中心にワークショップや展示解説を行う。追加展示するSDGsの取り組みも募集中。問い合わせはサイピア(086―251―9752)。

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