4年ぶり“共生の祭典” 開幕 第22回全国障害者スポーツ大会 いちご一会とちぎ大会

会場の下見を終えて、ボランティアスタッフと談笑しながら帰路に就く選手たち=カンセキスタジアムとちぎ前

 第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」は29日、開幕する。宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで開会式を行い、31日までの3日間にわたって計14競技を実施。大会を通じて障害者への理解や社会参加促進、共生社会実現などのメッセージを発信する。
 新型コロナウイルス禍で2020、21年は大会は延期、中止となり、19年も開幕直前の台風の影響で急きょ中止されたため、4年ぶりの開催。47都道府県と20政令指定都市から選手約3300人がエントリーした。原則、有観客で実施する。
 長崎県選手団は選手、監督、本部役員ら102人で編成。九州1枠を突破したバレーボール(聴覚)の男子と女子、ソフトボール(知的)をはじめ、陸上、水泳、アーチェリー、卓球、フライングディスク、ボウリング、ボッチャの各競技に有力選手が名を連ねた。前回の福井大会で県勢は金16、銀5、銅10のメダル計31個を獲得している。
 開幕前日の28日は、現地入りした各地の選手団が会場を下見して、公式練習などに臨んだ。選手たちは真剣な表情で最終調整したり、サポートしてくれる学生ボランティアらと和やかなムードで触れ合ったりしながら、障害者スポーツの祭典に備えていた。
 全国障害者スポーツ大会は、1965年に始まった「全国身体障害者スポーツ大会」と92年からの「全国知的障害者スポーツ大会」が2001年に統合され、国体に合わせて開かれている。


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