全国のゆかりの地から愛好家らが集まる「桃太郎サミット2022in美咲」が29日、岡山県美咲町を会場に2日間の日程で開幕した。地元の伝承がテーマの講演や愛好家グループの交流を通して、桃太郎伝説“元祖の地”をアピールした。
町の前身・三保村の村誌(1928年発刊)に早くも「桃太郎」の記述があり、他のゆかりの地より早く伝説化されたとして、地元では元祖を名乗っていることから開催した。
初日は町中央総合体育館(同町原田)が主会場で、東京都や岡山、愛知、奈良県などの7団体や町民ら約500人が参加。説話に詳しい立石憲利・日本桃太郎会連合会長=総社市=が講演し「美咲町は伝説にちなむ地名が多く、それが狭い地域に集中しているのも面白い」と評価。「実際に歩いて思いをはせて」と呼びかけた。
愛好家団体の交流会では活動を紹介し合い、それぞれの伝説を語り継ぐことを誓った。
同体育館には桃太郎にちなむ町民らの作品を展示。長さ6メートルの長半紙に物語を描いた墨絵巻や書、川柳など約300点が並んだ。
2日目はゆかりの地を巡るウオーク、ご当地グルメや雑貨など約60店がそろうマルシェなどがある。
サミットは同会(事務局・愛知県江南市)などが97年から開いており、岡山県での開催は4回目。