“子ども110番の家”覚えてね 楽しみながら防犯啓発 大園小校区の自治会など

「子ども110番の家」でお土産をもらう児童ら=長崎市滑石5丁目、長崎大園郵便局

 ハロウィーンを楽しみながらトラブル時の駆け込み場所を知ってもらおうと、長崎市立大園小校区で30日、防犯啓発イベントが開かれ、仮装した児童らが地域の「子ども110番の家」を回った。
 自治会などでつくる「大園小校区コミュニティ協議会」が実施。同校児童ら約30人と保護者、学校関係者らが参加した。
 参加者には校区に約20ある「子ども110番の家」と交番など緊急連絡先が記されたマップが配られ、協議会役員らの引率で店舗や高齢者施設など6カ所を訪問。訪問先は「トイレに行きたくなったときでもいいのでピンポン(インターホン)を押してね」「平日は人がいるから声をかけてね」など利用方法を子どもたちに話し、菓子を渡した。高齢者施設の利用者は仮装用の衣装を楽しみながら準備し、希望する参加者が身にまとった。
 企画した協議会の窪田晃子事務局長(47)は「どんなところか分からないままでは親も子も駆け込めない。110番の家の『子どもの力になりたい』という思いも拾えてメリットが大きいイベントになった」と手応えを感じた様子。
 今年4月に県外から転校してきたという5年生の鶴野愛鷹(あしたか)君(11)は「お菓子をたくさんもらえてうれしかった。110番の家も覚えたし、地域のことも知れてよかった」と話した。

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