鎮西学院×創成館、長崎日大×国見 11月5日準決勝 全国高校サッカー長崎県大会

【準々決勝、海星-長崎日大】後半16分、長崎日大のFW白石(左から2人目)がCKを頭で合わせて先制点を奪う=県立百花台公園サッカー場

 サッカーの第101回全国高校選手権長崎県大会第4日は30日、雲仙市の県立百花台公園サッカー場などで準々決勝4試合が行われ、鎮西学院、創成館、長崎日大、国見が4強入りした。
 鎮西学院は2連覇を狙う長崎総合科学大付を1-1からのPK戦の末に破った。前半2分にFW吉田のゴールで先制。後半10分に追いつかれ、延長戦でも決着はつかなかったが、最後はPK戦を4-3で競り勝ち、8年ぶりに準決勝へ駒を進めた。
 創成館は佐世保実に5-0で快勝。前半9分のFW田川の得点を皮切りに、25分にFW波多野、27分にFW田中、31分には再び田川がネットを揺らした。後半にも1点を加え、佐世保実を突き放した。
 長崎日大は海星との好カードを1-0で制した。前半をスコアレスで折り返し、後半16分にCKをFW白石が頭で合わせて先制。終盤には海星の猛攻を受けたが、体を張ってリードを守り切った。
 国見は初の4強を目指す九州文化学園を2-0で退けた。前半38分、MF北村のロングシュートで先制すると、後半ロスタイムにはCKから途中出場のFW利根が頭で押し込み追加点を挙げた。
 第5日は11月5日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で鎮西学院-創成館(11時)、長崎日大-国見(14時)の準決勝2試合を実施する。

◎鎮西学院、PK戦制す 長総大付の連覇を阻止

【準々決勝、長崎総合科学大付―鎮西学院】鎮西学院のGK豊村がPK戦で2本目を止めてガッツポーズ=島原市、県フットボールセンター

 2連覇を狙う長崎総合科学大付を1-1からPK戦の末に破り、4強に進出した鎮西学院。今季は公式戦で結果が出ていなかったが、大事な大会で王者に勝ちきってみせた。羽根田監督は「ポゼッションサッカーをやり続けたことが結果に直結した。相手に合わせずよく耐えた」と選手たちをたたえた。
 試合開始早々、FW吉田のゴールで幸先よく先制。後半に追いつかれたが、ここから雑に蹴ることなくボール保持率を高めることを貫いた。ピンチになっても全員が激しく体をぶつけて守り続け、PK戦へ。GK豊村は「自分のミスで失点した。ここで取り返す」と奮起し、2本目を読み切って止めるとガッツポーズ。その後、1本ずつ外したが、5人目がきっちり決めて勝負をつけた。
 準決勝で対戦する創成館とは今季1勝1敗。主将のDF奥村は「今まで経験したことのない4強。ここが終わりではなく、応援を力に変えて勝ちにいく」と力強かった。


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