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最終種目を金メダルで締めくくった。陸上知的男女共通400メートルリレー(区分27)で長崎チームが有終のトップゴール。短距離2種目の大会新Vと合わせて3冠に輝いたアンカー臼木(希望が丘高等特支)は「僕に渡るまでの3人が頑張ってくれたおかげ」と個人の優勝以上に喜んでいた。
さまざまな思いを乗せたレースだった。第3走者の西山(祐里会姉川病院)は、コロナ禍もあって昨年まで高校3年間の障スポがすべて中止になる苦難を経験していた。日ごろの頑張りが今大会でようやく報われ、県選手団の旗手も務めたリーダーは「家族や職場の支えに感謝している」と感慨深げだった。
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「いっぱい緊張したから」と胸をなで下ろしたのは、女子で唯一の出走となった第1走者の村川(島原特支)。走る前はフライングやバトンパスの不安でいっぱいで、つないだ後も「ファイト、頑張れ」と祈るような表情でメンバーを見守った。臼木が右手を突き上げてゴールした瞬間は「人生で一番うれしかった」。第2走者の大石(虹の原特支)も「確実に、確実に」と練習通りのスムーズなバトンワークを披露した。
4人全員が10代の若いチーム。学校や職場は違うが、優勝を目指して夏ごろからバトン練習を繰り返し、メンバー間の絆も深めてきた。この日マークした47秒45は今までで一番いい記録。心のバトンをつないで、若い力が大会スローガンの「夢を感動へ。感動を未来へ。」を体現した。