秋の風物詩「ねぶた行列」 色鮮やか 3年ぶり五島・福江みなとまつり

3年ぶりに繰り広げられたねぶた行列=五島市中央町

 長崎県五島市の秋の風物詩「ねぶた行列」が10月29、30両日夜、3年ぶりに市中心部で繰り広げられ、詰めかけた市民が勇壮で色鮮やかなねぶたに見入った。
 恒例の「福江みなとまつり」(同協賛会主催)の目玉イベント。本場青森県の職人を招くなどして1977年から導入しているが、新型コロナ禍のため、2020年、21年は中止していた。
 「亀ケ岡縄文人・鯨と闘う」「ばらもん伝説・遣唐使船」「火消しガッパ」など地元の民話や伝説などが題材で、29日は6台、30日は7台が登場。太鼓や笛の音が鳴り響く中、地域の大人や子どもたちが「ラッセラー」と掛け声を出しながら山車を引くと、沿道に詰めかけた見物客がカメラに収めるなどして楽しんだ。
 商店街では「市民総踊り」、伝統の「炎上太鼓」の演奏、園児によるパレードなどを実施。30日は福江港で888発の花火が上がり、まつりを締めくくった。


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