長崎県高校駅伝 きょう号砲 男子/4校激しくV争い 女子/諫早4連覇へ充実

6月の県高総体男子5000メートルでトップを争う各校の主力選手たち=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 第74回長崎県高校駅伝は2日、雲仙・小浜マラソンコースで行われる。7区間42.195キロの男子に35校、5区間21.0975キロの女子に22校がエントリー。優勝校は全国高校駅伝(12月25日・京都市)の切符を得る。上位3校は九州大会(11月19日・鹿児島県指宿市)に出場する。1日は各チームの走順発表と開会式が行われた。レースを展望する。

  男 子 

 鎮西学院が2年ぶり16度目の優勝に向けて顔触れが充実している。2連覇が懸かる松浦は、昨年の都大路経験者が残る。瓊浦と創成館も力が拮抗(きっこう)し、4校による激しい首位争いが予想される。
 鎮西学院は双子ルーキーの3区牟田颯太、7区凜太兄弟が成長中。長い距離に強い1区久田、インターハイ北九州地区予選3000メートル障害Vの2区高木ら選手層が厚い。
 松浦は2区戸田、5区古賀が昨年の都大路を走った。3区松尾は九州選手権ジュニア5000メートルを制しており、少ない部員数で今年もV候補に名乗りを上げた。
 瓊浦は1区出口で好スタートを切り、中距離ランナーの2区井口や7区東が起爆剤になれるか。創成館は800メートルの日本選手権6位、後田を1区に抜てき。区間賞争いも白熱しそうだ。
 昨年9位の諫早農は県高総体5000メートル覇者の土井を6区に起用。九州文化学園、大村工、諫早なども上位をうかがう。

  女 子 

 昨年の都大路で8位入賞した諫早は、今年も全区間1位の完全優勝を飾るだけの選手層を持つ。3年連続2位の長崎女がどこまで迫れるか。鎮西学院と長崎商などを加えた九州切符争いは熱を帯びる。
 諫早はインターハイや国体に出場した5区田中が柱。昨年1区の蔦野はエントリーから漏れたが、今回1区を任された藤丸も力がある。2区に配置した1年生、髙瀬の走りが4連覇のポイントか。あとは記録。「全国連続入賞」を見据えて好走しておきたい。
 長崎女は1区吉岡らが着実に力をつけている。終盤まで諫早の背中が見える位置を保つことができれば初優勝の望みが出てくる。
 トラックシーズンに好調だった鎮西学院は3年生が充実。2~4位争いの上でルーキーの2区馬場の存在も大きい。2018年に初優勝した長崎商は唯一の3年生、1区杉本がチームをけん引する。口加、五島なども上位を視野に入れる。


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