三菱重工、5年ぶり頂点へ照準 あす九州実業団毎日駅伝

充実した戦力で14年連続27度目の全国切符を狙う三菱重工の選手たち=長崎市営松山陸上競技場

 陸上の第59回九州実業団毎日駅伝は3日、北九州市の本城陸上競技場を発着点とする7区間80.2キロのコースで行われ、長崎県から三菱重工が出場する。19チームがエントリー。オープン参加を除く16チームが8枠の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝=来年1月1日・群馬)の出場権を懸けて競う。午前9時スタート。
 三菱重工は2年連続で2位。本番のニューイヤー駅伝は今年、3位と2秒差の4位だった。そのニューイヤー駅伝はここ5年で4度の入賞を果たすなど、着実に力を付けてきている。今年も実力通りのレースができれば14年連続27度目の上州路行きは濃厚。九州4連覇中の旭化成に迫っていきたい。
 チームは井上大仁と林田洋翔を中心に今年も充実の陣容。井上が1月の大阪ハーフマラソンを1時間1分14秒で制すると、林田は2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間0分38秒の県新Vを飾った。ケニア国籍のクレオファス・カンディエは10月、中国実業団長距離記録会の5000メートルで自己ベストとなる13分26秒62をマーク。主将の的野遼大や定方俊樹ら実績組も安定した走りを見せる。近藤亮太、松倉唯人らルーキー勢もいい仕上がりで面白い存在。鹿児島で秋合宿を行い、コンディションを上げてきた。
 黒木純監督は「元日の優勝を狙うために、このレースも5年ぶりの頂点を奪いにいく」と宣言。的野は「競争が高まり出走メンバーに選ばれるのが最初の試練。全員が緊張感を持って練習に取り組めている」と気を引き締めている。


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