重度心身障害者医療費助成で過払い 益子町、対象者に返還求める

 益子町は1日までに、重度心身障害者医療費助成事業で、2019年5月から今年8月にかけて町民88人に計251万1278円の過払いがあったと発表した。該当者には書面で経緯を説明するなどし、10月27日時点で50人が全額を返還した。引き続き返還を求めていく。

 後期高齢者医療保険を利用する同助成対象者の高額療養費該当の有無について確認が漏れていたことが原因。担当者が制度を十分に理解しないまま事務処理をしていたという。

 町は再発防止策について、職員1人で作業していたことから「入力作業と確認作業を別人が行う二重チェック体制を構築していく」と説明している。

 10月24日付で、いずれも当時の町健康福祉課福祉係担当職員を3カ月間の減給10分の1、同課福祉係長を戒告、同課長を訓告の処分とした。広田茂十郎(ひろたもじゅうろう)町長は自身の給料減額を検討している。

 

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