1区藤丸「代役以上」の好走 女子4連覇の諫早 長崎県高校駅伝

女子1区で後続に37秒差をつけた諫早の藤丸=雲仙市内

 4連覇を飾った女子の諫早は昨年の1区蔦野を故障で欠く中、同じ3年生の藤丸が1区で「代役以上」の好走を見せた。自身初の小浜路ながら、冷静なレース運びで2位に37秒差をつけてたすきリレー。チームを今年も都大路に導いて「やるべきことはやれた」と笑みがこぼれた。
 昨季メンバー落ちした悔しさをぶつけた。昨年は県大会のエントリー7人に名を連ねながら、出走5人から漏れた。本番前、羽山監督に「出たいです」と直談判したが、けがもあってかなわなかった。都大路も6番手で控えに回り、チームが8位入賞した喜びと同じぐらい、悔しさが残った。
 雪辱を誓って1年間、地道な練習を重ねた。秋に向かって調子は上がり、大会2週間前の記録会ではチームメートや実業団選手らを抑えてトップゴール。見事にエース区間の座を射止めた。
 この日マークした19分33秒は、コースは違うものの蔦野が昨年マークした記録よりいい。「1キロ3分15秒」の設定タイムで最後まで押しきり、2位長崎女の吉岡を中盤以降に振り切った。
 バスケットボール部だった玖島中時代、都道府県対抗駅伝の県代表に2年連続で選ばれるなど高い素質を持っている。高校ラストイヤーに才能が開花した18歳は「都大路は3位が目標。3年生が引っ張りたい」と2年連続の全国入賞を見据えた。

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