大河ドラマ「どうする家康」栃木でロケを 知事、日光市長がNHKに要望

NHK大河ドラマの要望に訪れた福田知事(右から3人目)ら=4日午前、東京都渋谷区のNHK放送センター

 徳川家康(とくがわいえやす)を主人公にした来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を前に、栃木県の福田富一(ふくだとみかず)知事と粉川昭一(こなかわしょういち)日光市長は4日、東京都渋谷区のNHK放送センターを訪れ、県内の徳川ゆかりの地での撮影を要望した。

 同ドラマは、父を失って今川家の人質として暮らした後、家康が天下を取るまでの波乱の生涯が描かれる。嵐の松本潤(まつもとじゅん)さんが主演を務め、脚本家古沢良太(こさわりょうた)さんによるオリジナル作品となる。初回放送日は来年1月8日。

 この日は日光東照宮の稲葉尚正(いなばたかまさ)権宮司、日光商工会議所の鈴木淳(すずきとおる)副会頭らも同行した。NHKは熊埜御堂朋子(くまのみどうともこ)理事、屋敷陽太郎(やしきようたろう)メディア総局第3制作センター長が対応した。

 福田知事らは「栃木県 徳川家康公ゆかりのスポット」と題した資料を示しながら、日光東照宮や日光杉並木街道、小山評定跡など県内に点在するスポットを説明。福田知事は「県内ゆかりの地をロケで活用してほしい。主役を日光の千人武者行列にお招きしたい」と地域活性化への協力を要望。粉川市長も「大河ドラマへの期待は大きく、市民を挙げて応援したい」と伝えた。

 NHK側は「皆さんの熱い思いを受け止めた」と答え、関係窓口などを紹介したという。

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