かつての強打者・ホリデイ 古巣カージナルスのベンチコーチに就任

日本時間11月7日、カージナルスはマット・ホリデイがベンチコーチに就任することを発表した。今季はスキップ・シューマッカーがベンチコーチを務めていたが、シューマッカーはドン・マティングリーの後任としてマーリンズの監督に就任。空席となったベンチコーチの座に、今年カージナルスの球団殿堂入りを果たしたばかりのホリデイが招聘された。なお、ホリデイの長男ジャクソンは、今年7月に行われたドラフトでオリオールズから全体1位指名を受けてプロ入りした超有望株である。

現在42歳のホリデイは現役時代、メジャーで15年間プレーし、通算1903試合に出場して2096安打、打率.299、316本塁打、1220打点、108盗塁、OPS.889を記録。オールスター・ゲーム選出7度、シルバースラッガー賞4度のほか、ロッキーズ時代の2007年に首位打者と打点王の二冠に輝き、カージナルス時代の2011年にはワールドシリーズ制覇を経験した。カージナルスでは2009年途中から2016年まで7年半にわたって活躍。プロ入り時の古巣ロッキーズでプレーした2018年を最後に引退した。

オリバー・マーモル監督は友人でもあるホリデイについて「我々はみんなマットのことを知っているから、ベンチコーチという役割において、彼はすぐに信頼を得るだろう。控えめな人柄だけれど、強い意志を持って指導にあたることのできる人間だ。彼の執念深さというのはチームに伝染していく。彼が選手を指導してくれるのが楽しみだよ」とコメント。ホリデイは今年8月の球団殿堂入りの際にコーチとしてメジャーに復帰することに前向きな姿勢を示していたが、それからわずか数ヶ月でメジャーのコーチに就任することが決まった。

カージナルスはターナー・ウォード打撃コーチ、ダスティ・ブレイク投手コーチ、ブランドン・アレン(元福岡ソフトバンクホークス)打撃コーチ補佐、フリオ・ランゲル投手コーチ補佐兼ブルペンコーチの就任を併せて発表。これで2023年シーズンのコーチ陣が確定した。なお、来季が現役ラストイヤーになるアダム・ウェインライトは2005年9月にメジャーデビューしたが、投手コーチはブレイクがわずか4人目である。これはカージナルスの安定した強さを象徴する数字の1つと言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.