枝や端材で楽器、素朴な音楽しむ 西粟倉でワークショップ

枝や端材で作った楽器の音を楽しむ子どもら

 木を使った楽器制作のワークショップや、世界の民族楽器の演奏を楽しむ「木と音の世界」(岡山県西粟倉村教委主催)が10月29日、同村影石のあわくら会館で開かれた。村内外から家族連れら30人が訪れ、手作りの楽器から奏でられる木の素朴な音を満喫した。

 ワークショップは、木で楽器玩具を制作する工房「mori no oto(もりのおと)」(同)の石川照男代表(69)=同村=が講師を務め、村内のスギやヒノキ、ヤマザクラ、ケヤキの枝や端材を使って打楽器を作った。参加者は木の堅さや太さによって音の違う楽器をトライアングルのように打ち鳴らした。

 演奏会には米国出身の民族楽器奏者ロビン・ロイドさん(66)=神戸市=がゲスト出演。スウェーデンやメキシコ、カメルーンといった国の楽器を即興で披露した。

 美作市立大原小2年の男児(8)は「木からいろんな音が出て面白かった」と笑顔。同村の男児(5)は「きれいな音が鳴って楽しかった」と話した。

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