芸術と食欲 倉敷の秋を満喫して 50施設でスタンプラリー

歌川国芳の「相馬の古内裏」などが並ぶUKIYO―E KURASHIKI

 倉敷市内の美術館やカフェを巡るデジタルスタンプラリー「アートでふらっと倉敷」(市などの実行委主催)が、30日まで繰り広げられている。スタンプを集めると、飲食チケットなどが抽選でもらえる。深まりゆく芸術の秋と食欲の秋を同時に満喫してみては―。

 大原美術館や美観地区周辺のギャラリー、各地の観光施設などを「アートスポット」、美観地区をはじめ真備町、児島、玉島、水島各地区のカフェや和菓子店を「スイーツスポット」とし、計約50施設をスタンプポイントに設定している。

 アートスポットのうち「UKIYO―E KURASHIKI」(同市本町)は昨春開館した、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳らの美術館。巨大な骸骨を描いた国芳の代表作「相馬の古内裏」など約100点が並ぶ。

 スイーツスポットの一つ「パティスリー ラ・ビッシュ」(同市新倉敷駅前)では、県産小麦粉を使った「でぇ~れ~粉のオムレット」(460円)が味わえる。ピオーネやマスカット、エディブルフラワー(食用花)などを飾って仕上げた、華やかな一品だ。

 各施設のQRコードをスマートフォンで読み取れば、デジタルスタンプが手に入る。5個で飲食店で使える8千円分のペアチケット(3人)、4個で倉敷ガラスコップ1個(8人)など個数に応じた賞品が抽選で当たる。

 実行委は「美術館やギャラリーではアート作品を、店ではアートのように美しく作られたスイーツをそれぞれ楽しみながら、まちを散策してほしい」と呼びかけている。問い合わせは事務局の市観光課(086―426―3411)。

パティスリー ラ・ビッシュの「でぇ~れ~粉のオムレット」

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