鳥インフル2例目もH5N1亜型 倉敷の養鶏場、遺伝子解析で判明

県内2例目の鳥インフルエンザが発生した養鶏場で進められている防疫作業(県提供)

 岡山県は8日、倉敷市の養鶏場で発生した県内今季2例目の鳥インフルエンザについて、検出されたウイルスは国の遺伝子解析で高病原性の「H5N1亜型」だったと発表した。養鶏場では採卵鶏約51万羽の殺処分を続けた。

 同市内では10月下旬に別の養鶏場で国内今季初となる鳥インフルが発生。今回と同じウイルス型が検出されている。県は双方に人や物資の出入りがないことから関連性は低いとの見方で、農林水産省が感染ルートを調べている。

 県によると殺処分は8日午後3時現在、全体の63.1%に当たる32万1744羽で終えた。4日の開始以降、県や近隣市町の職員らが24時間態勢で作業に当たっており、17日ごろの終了を目指す。

 殺処分した鶏は県建設業協会の協力を得て養鶏場敷地内で埋却作業を継続。養鶏場から半径10キロ圏内の8農場(約45万羽)に対しては引き続き鶏の移動や搬出を制限している。

 県はまた、1例目の養鶏場で殺処分した約17万羽の焼却作業を続けており、9日の終了を見込む。

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