野球専門誌が選出する今季の新人王 ロドリゲスとハリス2世が受賞

日本時間11月9日、80年もの歴史を誇る老舗野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」は今季の新人王を発表し、アメリカン・リーグはフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、ナショナル・リーグはマイケル・ハリス2世(ブレーブス)が選出された。同誌が選出する新人王の表彰は1972年にスタートし、今季が節目の50年目。両選手とも全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で決まる新人王のファイナリストにも名を連ねており、そちらは日本時間11月15日に受賞者が発表される予定となっている。

現在21歳のロドリゲスは、今季開幕前から新人王候補の超有望株として注目され、オープン戦の活躍が認められて開幕から正中堅手に抜擢。132試合に出場して打率.284、28本塁打、75打点、25盗塁、OPS.853の好成績を残した。新人ながらオールスター・ゲームにも選出され、ホームラン・ダービーでは惜しくも決勝戦でフアン・ソト(当時ナショナルズ・現パドレス)に敗れたものの準優勝。今年8月には最大17年4億6930万ドルという超大型契約を結び、大きな話題となった。メジャー1年目に「25-25」(シーズン25本塁打&25盗塁)を達成するのは史上初の快挙だった。

現在21歳のハリスは、5月下旬にメジャー昇格を果たし、瞬く間に正中堅手に定着。規定打席には届かなかったものの、114試合に出場して打率.297、19本塁打、64打点、20盗塁、OPS.853という好成績をマークした。ハリス2世のメジャーデビューと歩調を合わせるかのようにチームも調子を上げ、5月末の時点で23勝27敗と4つの借金を抱えていたブレーブスは、6月以降に78勝34敗の快進撃。首位を快走していたメッツを最後に抜き去り、見事に地区5連覇を成し遂げた。その快進撃の中心にいた1人がハリス2世だった。なお、ハリス2世もその活躍が認められ、今年8月に8年7200万ドル+オプション2年の契約延長を手にしている。

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