中小企業団体全国大会 長崎県で初開催 2000人参加

約2千人の参加者を前にあいさつする石丸氏=出島メッセ長崎

 第74回中小企業団体全国大会が10日、長崎市尾上町の出島メッセ長崎であり、約2千人が参加した。本県での開催は初めて。
 全国中小企業団体中央会(森洋会長)と県中小企業団体中央会(石丸忠重会長)が共催。大会テーマを「つながる ひろげる 連携の架け橋 希望の未来 中小企業『光』を結集」とした。
 森氏はあいさつで、ウクライナ危機によるエネルギーや食料品の価格高騰、急激な円安による原材料価格の上昇を挙げ「中小・小規模事業者の経営に重大な影響を与えている」と強調。石丸氏は「全国の同志が長崎に結集し、組織・連携の絆による創造性を発揮して、時代を切り開く『光』であり続けることで、持続的な成長と豊かな地域社会が実現するよう期待する」と述べた。
 経営強靱(きょうじん)化や成長促進の支援拡充などを盛り込んだ決議を可決。エネルギー・原材料価格の適正な転嫁と安定供給の拡充などを国に求める大会宣言を出した。
 優良組合として佐世保食肉関連企業組合(赤尾聡代表理事)など40組合を、組合功労者として松尾淳一氏(県北食品流通団地協同組合代表理事)や柿山幸隆氏(大村東彼電気設備協同組合代表理事)ら74人を表彰した。県内16事業者の物産販売ブースもあり、来県者をもてなした。


© 株式会社長崎新聞社