カタールワールドカップの開幕まで2週間を切った。
現役スターのなかでまだW杯で優勝したことがない主な選手をピックアップしてみる。
リオネル・メッシ
35歳になったアルゼンチン代表FW。
サッカー史上最高選手と評されるほどの天才だが、W杯優勝は果たせていない。
18歳でデビューした代表では史上最多キャップ(164)、史上最多得点(90)を記録しており、比類ない存在となっている。ただ、4度出場してきたW杯では19試合で6ゴールに留まっている。
2014年大会は決勝に進出するもドイツに1-0で惜敗。この敗戦がトラウマになり、それから1年間は夜も眠れない日々が続いていたという。今大会がラストチャンスになるはずだが、果たして…。
クリスティアーノ・ロナウド
37歳になったポルトガル代表FW。代表戦での通算得点数117ゴールはサッカー史上最多だ。
5大会に出場してきたEUROでは2016年に初優勝を達成。EURO史上最多出場記録(5大会)、EURO最多試合出場記録(25試合)、EURO最多プレー記録(2153分)、EURO最多勝利記録(12勝)、EURO最多得点記録(14ゴール)などあらゆる記録を有している。
一方、W杯にも4度出場してきたが、初出場だった2006年大会の準決勝進出が最もいい成績だ。ロナウド自身はW杯17試合で7ゴール。今大会はクラブで控えとなるなかで迎えるが…。
ネイマール
30歳になったブラジル代表FW。
セレソンの至宝として、弱冠18歳で代表デビューするなど大きな期待を寄せられてきた。
伝統の10番を背負い、ブラジル代表史上歴代2位となる75ゴールを記録(1位は77点のペレ)。日本代表からどの国よりも多い9ゴールを奪ってきた男でもある。だが、W杯優勝は遠い夢のままだ。
初出場だった母国開催の2014年大会は準々決勝のコロンビア戦で無念の負傷。チームは準決勝でドイツに1-7という歴史的惨敗を喫し、最終的には4位に終わった。そして、2018年大会も準々決勝でベルギーに敗れて敗退している。
2022年がネイマールにとって最後のW杯になる見込みだが…。
カリム・ベンゼマ
34歳にしてバロンドールを初受賞したフランス代表FW。
レアル・マドリーのエースとして活躍を続けてきたが、19歳でデビューしたフランス代表ではEUROもW杯でも優勝経験はない(2020–21のUEFAネーションズリーグのみ)。
2010年のW杯はレアル1年目が低調だったとして落選。2014年W杯は10番として参戦するもチームは準々決勝で敗退した。
その後、マテュー・ヴァルブエナのSEXテープ脅迫事件に関与したとして代表から追放。そのため、フランスが20年ぶりに優勝した2018年W杯ではメンバー外だった。
一時はフランスサッカー連盟の会長と舌戦になるなど関係が崩壊寸前になるも、2021年のEUROで代表に電撃復帰。ただ、決勝トーナメント1回戦で敗退した。
今回がW杯で優勝する最後のチャンスになりそうだが…。
ケヴィン・デブライネ
31歳のベルギー代表。19歳で代表デビューするとここまで93試合に出場してきた。
近年は世界最高のMFとして、ワールドクラスの人材が揃うマンチェスター・シティの攻撃を牽引。プレミアリーグでは圧巻のプレーを見せ続けているが、まだUEFAチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたことはない。
W杯には2014年と2018年大会に出場。前回大会は日本を撃破するとブラジルも沈めるなどベルギーの躍進を支えたが、準決勝でフランスに敗れた。
ロベルト・レヴァンドフスキ
34歳になったポーランド代表FW。
古豪であるポーランドは1974年大会と1982年大会はW杯の舞台で3位に輝いているが、近年はその面影はない。
2010年と2014年大会は予選敗退。そのため、世界最強ストライカーに君臨してきたレヴァンドフスキも出場経験は2018年大会しかない。
4年前は日本とも戦ったグループステージで最下位になり敗退。また、彼もノーゴールに終わっており、まだW杯でゴールを決めたことはない。今大会が最後のチャンスになるはずだ。
フィルヒル・ファンダイク
31歳のオランダ代表DF。
高さ、速さ、うまさを兼ね備える世界最強センターバックとしてリヴァプールの守備を支えてきた。
ただ、彼はまだワールドカップの舞台でプレーしたことも、出場したこともない。
オランダは2010年は準優勝、2014年は3位と躍進。その翌年の2015年にファンダイクは24歳で代表デビューするも、2018年大会は予選で敗退している。
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また、彼は怪我のためにEURO2020も欠場しているため、まだ代表ではビッグトーナメントを戦った経験がない。それだけにキャプテンとして臨む今大会への意気込みは強いはずだ。