「とちぎ秋まつり」4年ぶり開幕 こども山車に2300人参加

4年ぶりの祭りで山車を引く子どもたち

 【栃木】豪華絢爛(けんらん)な人形山車が市中心部を練り歩く市内最大のイベント「とちぎ秋まつり」が11日、4年ぶりに開幕した。初日は市内の小学生が山車を引く「こども山車まつり」が行われ、市内の小学3、4年生約2300人が参加した。13日まで。

 祭りは新型コロナウイルスの影響で2018年を最後に中止が続いていた。

 こども山車まつりは、次世代に伝統を継承しようと2010年から実施しており、今回で6回目。

 児童たちは学校ごとに分かれ、9台の山車を力強く引きながら、おやはしが響く蔵の街大通りをゆっくりと巡行した。新型コロナ対策として、山車同士の間隔は広めに取られた。

 大平東小4年大出瑞葉(おおでみずは)さん(10)は「山車は重かったけど、みんなで引っ張ったので楽しかった」と話した。

 12、13の両日は「本まつり」が行われ、巴波(うずま)川や市美術館・文学館なども巡行するほか、山車同士でおはやしを競い合う「ぶっつけ」も感染対策を講じた上で実施する。

4年ぶりに開幕した秋祭りで山車を引く子どもたち

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