鳥インフル 51万羽の処分完了 倉敷の養鶏場 県内今季2例目

殺処分の完了後、養鶏場で進められている清掃作業=12日(岡山県提供)

 倉敷市の養鶏場で発生した岡山県内今季2例目の鳥インフルエンザで、県は12日、家畜伝染病予防法に基づく採卵鶏約51万羽の殺処分を終えたと発表した。作業がスムーズに進み、当初予定の17日から5日早く完了した。

 殺処分は遺伝子検査で陽性が判明した4日朝から周辺市町や自衛隊などの協力を得て延べ約5千人が24時間態勢で進め、12日未明に終えた。敷地内の土中への埋却処理も完了した。養鶏場が大規模で十分な作業スペースが確保でき、期間短縮につながったという。県は作業終了に伴い、殺処分した鶏が51万5389羽だったと公表した。

 今後は鶏舎の消毒や餌の処分といった一連の防疫措置を本格化させ、22日ごろの完了を見込む。半径3キロ圏の農場に鶏の移動制限、3~10キロ圏の農場に圏外への搬出制限をかけており、異常が見つからなければ12月中旬に全面解除する。

 倉敷市内では10月下旬以降、この養鶏場を含む3カ所で鳥インフルが発生し、うち1例目は約17万羽を殺処分。3例目(約3万4千羽)は12日午後3時現在で79.3%に当たる2万6959羽を処分している。

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