ブレーブスがブルペン補強 レイズからFAの右腕アンダーソン獲得

日本時間11月12日、ブレーブスはレイズからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕ニック・アンダーソンを獲得したことを発表した。契約は1年間のスプリット契約となっており、メジャーでの年俸は87万5000ドル、マイナーでの年俸は18万5000ドル。これらを在籍日数に応じて日割り計算したものが支払われる。2020年のポストシーズンで10試合に登板するなど、一時はレイズの勝ちパターンを担ったアンダーソンだが、今季はマイナーで19試合に登板しただけ。もし完全復活すれば、ブレーブスにとって大きな戦力となる。

現在32歳のアンダーソンは2019年にマーリンズでメジャーデビューし、同年7月末にトレードでレイズへ移籍。この年は2球団合計で68試合に登板して5勝4敗1セーブ、16ホールド、防御率3.32をマークし、65イニングで110個の三振を奪った。翌2020年は60試合制の短縮シーズンで19試合に登板し、2勝1敗6セーブ、6ホールド、防御率0.55の好成績をマーク。しかし、故障もあって2021年は6試合しか登板できず、今季はメジャーでの登板がなかった。

安価なスプリット契約で獲得できたこともあり、メジャーリーグ公式サイトでブレーブスを担当するマーク・ボーマン記者は「ブレーブスにとってローリスク・ハイリターンなギャンブル」と記している。2019~20年のような輝きを取り戻すことができれば、強豪ブレーブスのブルペンにおいてセットアッパーやクローザーを務めることができるくらいの実力を持った投手であり、元セーブ王のカービー・イェーツとともに復活が期待される。

来季のブレーブスのブルペンは、ライセル・イグレシアス、A・J・ミンター、コリン・マクヒューらが中心。ケンリー・ジャンセンがFAとなったため、今季途中に加入したイグレシアスがクローザーを務めることになるだろう。ディラン・リー、ジャクソン・スティーブンスらが脇を固め、ここに復活したアンダーソンとイェーツが加われば、リーグ2位の救援防御率3.03をマークした今季以上に強力な布陣となる可能性を秘めている。

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