「爆買い」目当ての旅行客が長蛇の列 大田区で海外でも話題のフェア

大田区の施設で11月11日、買い物目当ての外国人旅行客が長蛇の列をつくる様子が見られました。東京都内でもいわゆる「爆買い」が復活しています。

大田区にある東京流通センターで始まったのは「シッチーのチャリティフェア」です。このフェアは城南質屋協同組合が夏と冬の年2回開催しているもので、プロが品質をチェックしたブランド品や宝石などがお得な価格で販売されています。販売員は「久しぶりに外国人旅行客が自由に往来できるようになったので、いつもよりも来客数は多い。そんなに高いものはまだ売れていないが、100万円ぐらいのものも売れているし、客の購買意欲も戻ってきたのかなと思う」と話します。

会場内で特に人が集まっていたのが中古ブランドバッグのコーナーです。市場価格で27万円のものが17万円で販売されるなどお得な商品が大量に用意され、欲しいバッグを両脇に抱えて「爆買い」する人の姿も多く見られました。インバウンドは都内でも再び急増していて、今回のフェアも台湾からの「買い物ツアー」に組み込まれています。台湾からの旅行客は「個人のコレクションを増やすため、ちょうど日本が水際対策を緩和したので買いに来た。家族や友達の分も一緒に買っている」「友達と自分のためにバッグを買っている。ネットの記事を見てここを知った。本物の保証があって安いのがいい。円安なので、台湾で買うより安い」などと話していました。主催者によりますと現在、台湾やシンガポール、タイからの旅行客に日本での中古ブランド品の爆買いが人気となっているということです。初日の11日は開場からわずか1時間で、人気の商品が並んでいた棚からは品物がなくなっていました。

今回のフェアは商品を補充しながら11月13日まで開催されています。城南質屋協同組合の福島豊秋理事長は「全部が掘り出し物なので、会場に来て探しながら楽しんでほしい」と話しています。

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