フィリーズがボガーツに強い興味 ドンブロウスキーは元Rソックス

ドジャースからフリーエージェント(FA)となったトレイ・ターナーの移籍先の有力候補に挙げられるなど、大物遊撃手の獲得を狙っているとみられる今オフのフィリーズ。そんななか、ジョン・ヘイマン記者はフィリーズが「ザンダー・ボガーツに強い興味を持っていると思われる」ことを報じた。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長が作り上げたチームで今季リーグ優勝したフィリーズだが、ドンブロウスキーは2015~19年にレッドソックスで編成本部長を務め、ボガーツと6年契約を結ぶなど、「ボガーツとの強いつながりがある」と言われている。

現在30歳のボガーツは、今季レッドソックスで150試合に出場して打率.307、15本塁打、73打点、8盗塁、OPS.833をマーク。4度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、5度目のシルバースラッガー賞にも輝いた。自己最高の打率.320を記録して飛躍を遂げた2015年以降の8シーズンのうち、打率3割と20本塁打を各4度マークし、100打点も2度。さらに、OPS.800以上を6度も記録するなど、球界有数の強打の遊撃手として安定した活躍を続けている。また、課題と言われていた遊撃守備でも今季は各種守備指標を向上させ、成長の跡を示した。

ドンブロウスキーはレッドソックスの編成本部長を務めていた2019年の春にボガーツと6年1億2000万ドルで契約延長。ボガーツはその契約に含まれていたオプトアウトの権利を行使してFA市場に出てきた。レッドソックスはボガーツとの再契約を今オフの最優先課題に掲げ、ボガーツの引き留めに意欲を見せているが、ドンブロウスキーの存在を理由にフィリーズ移籍を予想する声も一部では出ている。

今オフはターナーとボガーツのほかにも、カルロス・コレアやダンズビー・スワンソンがFAとなり、「遊撃手の大シャッフル」が起こる可能性もある。フィリーズとレッドソックスのほか、ターナーがFAとなったドジャース、マリナーズ、カブスなどが遊撃手の補強を目指している。

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