ジャイアンツが超大型補強を敢行か メインターゲットはジャッジ?

今オフ、最も積極的に補強を行うとみられているのがジャイアンツだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「ジャイアンツはとてもアグレッシブになることが予想されており、関係者の話によると、2人の外野手と1人の大物先発投手の獲得を目指している」と記している。そして、ジャイアンツのメインターゲットになるとみられているのがヤンキースからフリーエージェント(FA)となったアーロン・ジャッジ。ヘイマン記者は「ヤンキースがジャッジとの再契約を目指すうえでジャイアンツが最大の競争相手になる」と伝えている。

カリフォルニア州のベイエリアで生まれたジャッジが幼少期にジャイアンツファンだったことは有名だ。バリー・ボンズやジェフ・ケントといったスター選手が在籍していた当時のジャイアンツだが、ジャッジは正遊撃手リッチ・オリーリアのファンだったという。もしヤンキースがジャッジを満足させるだけのオファーを提示できなければ、ジャッジが地元球団のジャイアンツへの移籍を選択する可能性は十分にあるだろう。

2021年に両リーグ最多の107勝を記録したジャイアンツだが、名捕手バスター・ポージーの電撃引退などもあり、今季は81勝81敗と大きく後退してポストシーズン進出を逃した。今オフはカルロス・ロドン、ジョク・ピーダーソン、ブランドン・ベルトらがFAとなっており、その穴を埋める必要がある。現時点で確定している来季の年俸総額は1億1000万ドルほどであり、ファーハン・ザイディ編成本部長が「契約できないFA選手はいないと思う」と語るほどに潤沢な補強資金を抱えている。ただし、35歳のブランドン・クロフォードを引き続き正遊撃手として起用する方針のため、遊撃手の補強には動かない見込みだ。

ジャイアンツの球団史上最高額の契約は、2013年にポージーと結んだ9年1億6700万ドル。ジャッジとの契約にはその2倍以上の金額が必要になるとみられるが、果たしてジャイアンツの超大型補強は実現するのだろうか。

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