足守「葦の森展」要望応え継続 岡山、18日から工芸品展示販売

「葦の森展 2nd」をアピールする仲田さん(左から2人目)ら実行委メンバー

 岡山市北区足守の町並み保存地区を舞台に18~20日、県内の作家の手工芸品を展示・販売する恒例のイベントが開かれる。その名は「葦(あし)の森展 2nd(セカンド)」。第20回の節目だった昨年限りとする予定だったが、ファンの要望に応え、継続開催を決めた。

 地区内13カ所の古民家やギャラリーを巡りながら買い物やグルメが楽しめる。陶器や吹きガラス、インテリア盆栽、アクセサリー、クリスマス用品など多彩な品が並び、地元産野菜を使った弁当、足守メロンジュースといった郷土色あふれる飲食物も見逃せない。足守プラザ米蔵ギャラリーではバンドやサックスの無料コンサートを開催する。

 作家の発表の場として2000年に始まり、新型コロナウイルスの影響で中止した20年を除き毎年開催。昨年、最後と知った来場者から「悲しい」「もったいない」との声が相次ぎ、足守出身でフリーデザイナーの仲田未来(みく)さん(40)が実行委員長を引き受け、新たな出店者も仲間入りさせて継続にこぎ着けた。

 地区内は足守藩陣屋町の風情が残り、期間中は県指定名勝・近水園の紅葉も見頃となりそう。仲田さんは「気持ちの良い季節に町歩きやショッピングを楽しめば、コロナのストレスも晴れる。往時の活気を感じられる町並みにも注目して」と呼びかける。

 午前10時~午後4時(20日は同3時半まで)。雨天決行。

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