県政運営10年「好循環着実に」 岡山知事、人口減対策に全力方針

記者会見で就任10年を振り返る伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は15日の定例記者会見で、2012年の就任から11日で丸10年を迎えた県政運営について「『教育再生』と『産業振興』を2本柱に一歩一歩進んできた。ゆっくりではあるが、好循環の流れが着実に広がってきた」と振り返った。3期目を折り返し、残された任期で人口減少対策に全力を挙げる考えも示した。

 知事は21年度、企業誘致に伴う県内への投資額が約1100億円と就任以降で最高となったことに触れながら「好循環の一番の根源となっている。災害や新型コロナウイルス禍など予期せぬことがあったが、主役である県民が住んで良かったと思えるよう取り組んできた」と述べた。

 4選出馬を問う質問には「今は3期目の半分が終わった段階。とにかく残りの任期を頑張る」と強調。喫緊の県政課題として人口減少対策を挙げ「(県民意識調査で)希望出生率は2を超えており、自然増に向けて来年度予算でしっかりとやっていく」と語った。

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