歯の治療 メンテナンスは積極的に リブウェル倶楽部で平井院長講演

歯と健康をテーマに講演する平井院長

 シニア世代に向け多彩な生き方を提案する「LIVE(リブ) WELL(ウェル)倶楽部」(山陽新聞社主催)の第8回セミナーが15日、岡山市北区柳町の同社さん太ホールであった。ならづ歯科・矯正歯科(同楢津)の平井幹士院長(40)が歯と健康をテーマに講演した。

 平井院長は歯周病について「自覚症状がないままに55歳以上の人のうち55~60%程度が罹患(りかん)している」と指摘。原因となる細菌が誤嚥(ごえん)で肺にたどり着いて肺炎を引き起こすなど「全身にさまざまな悪影響を及ぼすリスクがある」とし、丁寧な歯磨きや歯科医院での歯石除去といった予防を呼びかけた。

 また、歯を失うなどして食べ物をかみにくくなると「やわらかい物ばかりを食べるようになり、かんだりのみ込んだりする体の機能がどんどん衰えていく悪循環に陥る」と説明。「歯が悪くなる前に、積極的に治療やメンテナンスを行ってほしい」と訴えた。

 会員約80人が聴講した。

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