新型コロナ 都内で2カ月ぶり新規感染1万人超

東京都内で1日に確認された新型コロナの感染者が2カ月ぶりに1万人を超えました。感染者数の増加で年末の過ごし方にも変化が見られる一方で、企業は新たなサービスで“ウィズコロナ”への転換を図ります。

都内で11月15日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は1万1196人で、9月14日以来、2カ月ぶりに1万人を超えました。これを受け、東京都の小池知事は記者団に対し「最大9万人を想定しながら体制を整えている。自らを守るよう、基本的な感染予防を進めてほしい」と呼びかけました。

今後、さらなる感染拡大も懸念される中、これから訪れる年末年始をどのように過ごすのか、街の人に聞いてみると「久しぶりに祖母の家に帰省しようかと思っていたが(新規感染1万人超の)人数を聞くとちょっと行けない」「コロナ患者が増えているので、帰省はしたいが考えているところ」といった声が聞かれた一方で「ワクチン接種もしたし、あまり重症者数も増えていない。そんなに気にしなくてもいいのでは」と話す人もいました。

<おうち時間に合わせて新商品も 東京駅土産街がリニューアル>

年末の過ごし方も人によってさまざまとなりそうな中、こうした状況に対応するため、各企業では新たなサービスを展開する動きがみられます。

東京駅八重洲北口で老舗洋菓子店などおよそ40店舗が立ち並ぶ「東京ギフトパレット」では、新たなエリアがオープンします。今回のリニューアルでは遠方からの観光客向けだけでなく、仕事帰りなどにふらりと立ち寄りたくなる店をそろえます。例えば、もともとお土産に重宝する日持ちする焼き菓子などを取りそろえていた「コートクール」では、コロナ禍で高まる"おうち時間”での需要に合わせ、買ってすぐ食べることを想定した「生ブラウニー」を開発しました。

東京ギフトパレットを運営する東京ステーション開発の湯川雄朗課長は「コロナ禍では東京で働く人、あるいはビジネスでちょっと来た人が自宅用に買っている。たまたま東京駅に来た時に気付いたら、見て、買ってもらえたら」と話しています。

<感染による予定変更にも対応 居酒屋で「キャンセル料無料」も>

さらに忘年会シーズンを控え、コロナ禍ならではのサービスも登場しました。

飲食チェーン大手のワタミが展開する「三代目鳥メロ」では、新型コロナの影響で予約をやめる場合、前日までに連絡すれば忘年会のキャンセル料を無料にします。去年の忘年会シーズンに"直前のキャンセル”が相次いだことから、予約への抵抗感を減らそうとこのサービスを始めたということです。これまでの予約は、去年に比べるとおよそ5倍に増えているともいいます。ワタミ・ブランド広報室の木下早織さんは「コロナの影響が心配で予約をしてしていなかった人も、前日まで大丈夫となると『気軽に予約してみようかな』と、年齢層や幅が広がるのではないか」と話し、さらなる予約増加に期待を寄せています。

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