造山古墳「最大限活用したい」 岡山市長 発掘や観光整備状況視察

後円部墳頂で出土した板石の説明を受ける大森市長(右端)

 全国第4位の規模を誇る巨大前方後円墳・造山古墳(岡山市北区新庄下、国史跡)を16日、大森雅夫市長が訪れ、後円部で進める発掘調査や、観光客のための舗装整備の状況を視察した。

 後円部墳頂では10月中旬からの調査で、埋葬施設に伴うとみられる板状の石5個が出土し、注目を集めている。市教委文化財課職員から「周りに石室が現存している可能性もある」と説明を受け、大森市長は試掘溝に並ぶ板石に見入っていた。

 前方部では、古墳の見学者が歩きやすいよう真砂土舗装を行っている。巨大さを自分の足で体感してもらうとともに、構造や発掘成果を紹介する看板も置くという。

 大森市長は「石室の発見に期待が高まる。価値ある古墳を市の観光振興や魅力アップに最大限活用したい」と話した。

 発掘現場では今月末に、市民向けの説明会を開く予定。

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