MLB公式が歴代MVPをランク付け ジャッジ7位、昨年の大谷は14位

2022年シーズンのMVPにはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とポール・ゴールドシュミット(カージナルス)が選ばれた。それを受けて、メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチ記者は、のべ185人の歴代MVPをランク付け。総合指標WARだけでなく、歴史的な重要性、リーグ自体の質や背景など、様々な要素を考慮したという。「歴代MVPのなかの1位」には歴代最多のシーズン73本塁打をマークした2001年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が選ばれた。

アメリカン・リーグのMVPとなったジャッジは7位にランクイン。レイッチ記者は「攻撃面の環境を考えると、史上最高のシーズン打撃成績の1つと言えるだろう」と述べ、ボールが飛びにくくなり、投高打低の傾向となったシーズンで圧倒的な打撃成績を残したことを高く評価した。

一方、ナショナル・リーグのMVPとなったゴールドシュミットは55位にランクイン。8月末の時点では三冠王の可能性も取り沙汰されていたが、9月以降に失速した。レイッチ記者は「9月に少し崩れてしまい、このリストでも順位を落としたが、MVPのトロフィーを失うまでには至らなかった」と記している。

日本人選手に目を向けると、2001年のイチロー(マリナーズ)は77位にランクイン。レイッチ記者は「イチローが球界にもたらしたものによって、さらにランクアップする可能性もあるだろう」と述べ、パワー全盛時代のメジャーリーグに新しい風を吹かせたイチローの功績が今後見直される可能性を示唆した。

昨季ア・リーグMVPに輝いた大谷翔平(エンゼルス)は14位にランクイン。レイッチ記者は「大谷がやっていることは文字通り前代未聞だ。この順位は高すぎるようにも思えるが、年月が経つにつれて、その価値は増していくに違いない」と二刀流の凄さや価値を称えている。

なお、トップ5は2001年のボンズ、1968年のボブ・ギブソン(カージナルス)、2004年のボンズ、1956年のミッキー・マントル(ヤンキース)、2002年のボンズという順位になっている。

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