少年サッカー 大分トリニータU-12が3連覇達成 全試合無失点で頂点に 【大分県】

第46回全日本U-12サッカー選手権大会県予選

11月20日 昭和電工サッカー・ラグビー場Aコート

決勝 大分トリニータU-12 1-0 下毛FC

決勝戦は互いの勝ちたい思いが球際の攻防に表れ、1点を争う好ゲームとなった。第46回全日本U-12サッカー選手権大会の県予選決勝は、大分トリニータU-12が下毛FCを1-0で下し、同クラブ初の大会3連覇を達成した。

立ち上がりからペースを握ったのは大分だった。首藤圭介監督が就任して以降、「小学生の年代に必要な技術の部分、特にボールの動かし方、運び方を強調してきた」ことが試合で表現できた。テクニックに優れた選手たちが、ボールをつないで守備の隙を見つけて、ドリブルを織り交ぜて果敢に攻める。さらに先輩たちが全国大会で経験した「球際の強さ、ボールを奪う力」をチーム全体の課題として取り組んだことも発揮できた。

技術の高さだけでなく球際の強さを見せた

下毛の固い守備をこじ開けるのは難しかったが、「我慢して自分たちの流れを崩さす対応できた」(首藤監督)。スコアレスで折り返した後半は、推進力のあるMF下郡悠翔(6年)とMF上本翔海(同)を投入してギアを上げると、采配がズバリ的中する。同17分に右サイドから下郡のパスを受けた上本が左足で豪快にたたき込んだ。守っては今大会1次リーグから準決勝まで無失点を続けた守備陣が最後まで集中力を保ち、この試合も完封で勝利を収めた。

全国大会の出場権を手にしたキャプテンの池谷碧(同)は「うれしすぎる。全国ではこれまで越えられなかったベスト16の壁を破り、観る人に感動を与えたい」と話し、上本は「自分の点が優勝につながってうれしい。自分の武器である縦の突破を全国で見せたい」と意気込みを語った。全日本U-12サッカー選手権大会は12月25日から鹿児島ふれあいスポーツランドなどで行われる。

全国ではベスト16以上を目指す

(柚野真也)

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