プラスチックの川ごみによる環境汚染が問題視される中、岡山市の中区、東区を流れる倉安川と百間川について、地域の公民館が連携して改善に取り組むことになった。手始めに26日、シンポジウムを富山公民館(同市中区福泊)で開催する。参加者を募集している。
干拓地を中心に人工的に造られた両川は、「倉安川・百間川かんがい排水施設群」として世界かんがい施設遺産に選ばれている。貴重な歴史ある川だが、プラスチックごみが蓄積するなど環境上の問題が指摘される。
清掃活動で一部を回収してもごみの発生は続き、再び上流から流れ着いて蓄積するといった状況も見られる。
公民館の連携は、問題意識を共有し、それぞれの地域での地道な清掃活動などをつないで大きな流れにしていく狙いだ。地元と密接な公民館がネットワークをつくることで、より根を張った活動になることが期待される。
富山公民館は「まずは旭東、上南との3館連携でスタートし、他の館へも輪を広げていきたい」としている。
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シンポジウムは午後1時~3時半に開催。両川の現状や課題、川ごみが海に流出した後の問題などについて、元日本福祉大教授の磯部作氏ら識者の講演やパネルディスカッションなどがある。定員50人。無料。申し込みは富山公民館(086―274―0827)。