2023年度殿堂入り投票の候補者28人発表 ベルトランら14人が初登場

日本時間11月22日、アメリカ野球殿堂は全米野球記者協会(BBWAA)による2023年度の殿堂入り記者投票の対象となる候補者28人を発表した。初登場は通算435本塁打&312盗塁をマークしたカルロス・ベルトラン、通算437セーブのフランシスコ・ロドリゲスなど14人。2022年度の投票で得票率63.2%のスコット・ローレン、52.0%のトッド・ヘルトン、51.0%のビリー・ワグナーら14人も引き続き候補者となっている。バリー・ボンズら「ステロイド組」が投票用紙から消え、どのような影響が出るか注目される。

殿堂入り投票の候補者となるためには現役引退後5年が経過していることが必要なため、今回から初登場したのは2017年シーズン限りでメジャーの舞台から去った選手たちである。ベルトランとロドリゲスのほか、ヒューストン・ストリート、マット・ケイン、ジョン・ラッキー、R・A・ディッキー、ジェレッド・ウィーバー、ブロンソン・アローヨ、ジャコビー・エルズベリー、アンドレ・イーシアー、マイク・ナポリ、ジョニー・ペラルタ、J・J・ハーディ、ジェイソン・ワースが初めて候補者となったが、そのほとんどは得票率5%のラインを超えることができず、今回限りで投票用紙から除外されることになるだろう。

引き続き候補者となったのはローレン、ヘルトン、ワグナーのほか、アンドリュー・ジョーンズ、ゲーリー・シェフィールド、アレックス・ロドリゲス、ジェフ・ケント、マニー・ラミレス、オマー・ビスケル、アンディ・ペティット、ジミー・ロリンズ、ボビー・アブレイユ、マーク・バーリー、トリー・ハンターという顔ぶれ。前回で有資格期間の10年を終えたボンズ、ロジャー・クレメンス、カート・シリング、サミー・ソーサが消えたため、彼らに投票枠を費やしていた記者たちの投票行動が新たな殿堂入り選手の誕生に大きな影響を与えることになりそうだ。

今回で有資格期間の10年を終えるのはケントだけ。強打の二塁手として活躍したケントだが、前回は得票率32.7%にとどまっており、殿堂入りラインの75%を超えるのは難しいと思われる。なお、記者投票は年末で締め切られ、日本時間2023年1月25日に投票結果が発表される。

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