長崎北陽台が5連覇 全国高校ラグビー県大会 決勝 長崎北に31ー14

第102回全国高校ラグビー県大会最終日は23日、長崎市営ラグビー・サッカー場で決勝が行われ、長崎北陽台が長崎北を31-14で下して、5年連続21度目の全国大会(花園)出場を決めた。

 ラグビーの第102回全国高校大会県大会最終日は23日、長崎市営ラグビー・サッカー場で決勝が行われ、長崎北陽台が長崎北を31-14で下して、5年連続21度目の全国大会(12月27日~来年1月7日・大阪府東大阪市花園ラグビー場)出場を決めた。
 前半は風上の長崎北が健闘。0-5の9分、ゴール前ラックからナンバー8川端が押し込んでトライ(ゴール)を奪うと、17分にはカウンターアタックからSO船本が左中間にトライ(ゴール)を決めて、14-5とリードして折り返した。
 長崎北は後半もディフェンスで粘ったが、長崎北陽台は10分にプロップ橋本のトライ(ゴール)で2点差に詰めると、22分にプロップ齊藤が逆転トライ。その後もCTB中島、SH木村で2トライ(2ゴール)を加えて、一気に差を広げた。
 全国各地の決勝は23日までに終了。出場51校が出そろった。組み合わせ抽選会は12月3日、大阪市で行われる。

◎長崎北陽台 慌てず逆転 ダメ押しのトライ

 長崎北の気迫に押されて、2点ビハインドで迎えた後半22分。長崎北陽台はここから「全国レベル」と評されている強さを見せつけた。残り10分間で3トライを奪って鮮やかに逆転勝ち。品川監督は「長崎北は前半からトップギアで、最後に足が止まりだした。そこをうちがしっかり取り切れた」とホッとした表情で試合を振り返った。

【決勝、長崎北陽台-長崎北】後半22分、長崎北陽台のプロップ齊藤が逆転トライを決める=長崎市営ラグビー・サッカー場

 風下の前半。1分に先制トライを奪うなど「試合の入りは完璧だった」(品川監督)。だが、以降は攻め込みながらもフィニッシュできず、逆に2トライを献上。5-14と予想外のスコアで前半を折り返した。
 後半もほぼ敵陣で試合を進めながら、再逆転できないまま時間が経過。「長崎北逃げ切りか」という雰囲気も漂う中、ここから5連覇を狙う青いジャージーのギアが上がった。前の空いているスペースを逃さずに攻め続け、22分にFWのモールからプロップ齊藤が逆転トライ。その後はこの日のテーマの「ダメ押し」を体現して2トライを追加した。副主将のCTB中島は「ちょっと焦ったけれど、後半はしっかり前を見てやれた」と胸を張った。
 苦しんで手にした5年連続の花園切符。すっきりした勝利ではなかったが、慌てずに、逆転、ダメ押しができたのは力がある証拠と言えるだろう。今季のチームの目標は「花園ベスト4」。ダメ押しトライを決めた中島が宣言した。「どんなに試合の流れが悪くても、主将の白丸を中心に勝ち進む。去年(8強)を超えたい」


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