水漏れ1カ月気付かず…水道料金が通常の30倍の59万円と発覚 福井県内の図書館

 福井県の越前市今立図書館の7、8月分の水道料金が、漏水のため通常の30倍程度の59万円に上っていたことが11月24日、市への取材で分かった。市は本年度一般会計12月補正予算案に追加の光熱水費を計上した。

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 市によると、2カ月ごとに行われる8月上旬のメーター検針で、例年の約50倍に当たる約4100立方メートルの使用が判明。埋設した水道管から漏水していることが調査で分かり、バイパス配管を施工して復旧した。漏水は約1カ月間続いていたとみられるという。

 同図書館で見込んでいた年間の水道料金は11万円。漏水で生じた不足分として58万4千円を追加計上した。同日、開かれた市会本会議で理事者は、再発防止策として施設管理の手順書で水道メーターを週2回確認するよう定めたと説明。「漏水の早期発見に努め、漏水があっても損失を最小限に抑えるように見直した」と述べた。

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