地獄望む客室 星野リゾート「界 雲仙」 25日オープン 

ステンドグラス、ビードロの天井飾りなどを配した「客室付き露天風呂」。八万地獄を望む=雲仙市小浜町雲仙、「界 雲仙」

 全国で宿泊施設を運営する星野リゾート(長野県)は25日、長崎県雲仙市の雲仙温泉街に旅館「界(かい) 雲仙」をオープンする。24日は報道関係者向けに内覧会を開き、長崎の和華蘭文化を表現した館内、雲仙地獄を望む客室、長崎ゆかりの活版印刷体験コーナーなどを紹介した。
 「界」は同社が全国の温泉地に展開する旅館で、「界 雲仙」は22軒目。雲仙富貴屋旅館跡に建設した鉄筋コンクリート6階建て51室(洋室)、別棟で木造の源泉かけ流し大浴場がある。
 全客室が雲仙地獄の一つ「八万地獄」を望み、インテリアにはステンドグラス、ビードロ細工など長崎の文化を取り入れている。うち16室は温泉入浴スペースを広く設け「客室付き露天風呂」と名付けている。

「ご当地楽」で活版印刷を体験できる

 地元伝統文化に触れる「ご当地楽(がく)」では、宿泊客が活版印刷でオリジナルの記念はがきをつくる体験ができる。
 半個室の食事処(どころ)で味わう夕食の会席料理では先付(さきづけ)として、湯せんぺいと角煮のコラボ料理を雲仙焼の器で提供する。
 山根凪紗総支配人(29)は「温泉、湯煙立つ地獄、異国情緒のポテンシャルを最大限に生かし、雲仙エリアを盛り上げていきたい」とPRした。宿泊料金は1泊2食付き2万5千円から。


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