漬物などに使われる干し大根の生産が栃木県鹿沼市内の農家で最盛期を迎えている。
同市茂呂の市田博(いちだひろし)さん(54)は約7ヘクタールの畑で大根を栽培しており、今年は需要減などから昨年より約1万本少ない約2万5千本を干し大根用に収穫。洗った後、サイズごとに10本程度をすだれ状に束ね、1~2週間ビニールハウスで乾燥させる。柔らかくなるまで水分を抜くことで、漬けた時に味が染みこみやすくなるという。
29日は市田さんと長男の輝(ひかる)さん(29)が大型のハウスで、干した大根の間隔を空けるように移動させ、乾燥を促す作業を行った。市田さんは「天候不順でやや乾燥作業は遅れているが、出来はいい。ぜひ多くの人に食べてほしい」と話している。
すでに県内向けに出荷も始まっており、生産、出荷作業は12月10日ごろまで続く。