福井県福井市鮎川町のミニ水族館「くにみクラゲ公民館」にこのほど、黄金色のオニオコゼが仲間に加わった。水槽にはサッカーワールドカップ日本代表に対する応援メッセージが書かれ、体色にあやかった金星の期待を集めている。
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オニオコゼは岩場などの模様に擬態して獲物を捕る習性があるため、通常は黒褐色や茶褐色など地味な体色が多い。変異で黄金色になったままなのは珍しく、目立つためタコやカニに狙われやすい上、エサも捕食しづらいとされる。
11月上旬ごろ、南越前町で全長25センチほどの金色のオニオコゼが網にかかり、同館が引き取った。田中俊之館長は「生き残るのが難しい自然界で、無事に大きくなれたのは運も良かったのでは」と説明。“強運”の持ち主にあやかり「次のスペイン戦もドイツ戦のような大金星を」と話し、日本の決勝トーナメント進出を願っていた。