5人が懲戒処分 職員の綱紀粛正へ 立て直し呼びかけ 長崎県警臨時署長会議

訓示を述べる中村本部長(左から3人目)=長崎県警本部

 警察官の逮捕事案や懲戒処分が多発しているのを受け、県警は30日、臨時署長会議を県警本部で開いた。中村亮本部長は「職員の綱紀粛正、業務の倫理管理の立て直しに一層力を注がなければならない」と強く呼びかけた。
 県警では今年、長崎署の警察官が強制わいせつ容疑で、新上五島署の警察官が住居侵入容疑でそれぞれ逮捕される事案が発生(いずれも依願退職)。11月末時点で5人が懲戒処分を受け、昨1年間の4人を上回っている。
 会議には県内22署の署長の他、機動隊などの所属長がオンライン参加し計64人が出席。逮捕事案などが相次いでいることについて、中村本部長は訓示で「大変遺憾」とし、▽職務倫理教養の推進▽業務の見直し・改善に向けた取り組みの推進▽活力に満ちた魅力ある職場環境の創出-などの改善策を求めた。署長らは職員の監督や業務管理の在り方、ハラスメント防止対策について議論した。


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