妙見岳で今季初「霧氷」 雲仙、冬の風物詩

今季初観測された霧氷を写真に撮る観光客=雲仙市、妙見岳

 長崎県雲仙市の妙見岳(標高1333メートル)周辺で1日、今季初めての霧氷が観測された。近くの雲仙温泉街で「花ぼうろ」と親しまれる冬の風物詩。冷え込みなどの条件次第で、例年この時期から3月上旬まで見られる。
 霧氷は霧の水分が風に吹かれて氷の結晶になり、木々の枝に付着する現象。霧、風、気温0度以下の3条件がそろえば発生する。
 雲仙ロープウェイによると、この日の妙見岳駅の午前8時の気温はマイナス3度。駅舎周辺の木の枝に約3~4センチの厚みの氷が乗り、山肌をうっすらと白く染めた。千葉県から友人と観光に訪れた阿蘇靖美さん(61)は「思いがけず霧氷に出合えて良い思い出になる。本当にすてき」と満足そうに話した。


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