長崎の魚に感動 県外出身デザイナー2人 「おさかなヘブンながさき」開設、グルメ情報発信

おさかなヘブンながさきを運営するヒロトさん(左)とリクトさん=長崎市勝山町、デジマグラフ

 長崎市のデザイン事務所「デジマグラフ」は、長崎の魚を取り巻く情報を発信するサイト「おさかなヘブンながさき」を開設した。県外出身の新人デザイナー2人が「外からの目線で」魚料理を食べ歩いてリポートし、食の観光コンテンツとしての「長崎の魚」をアピールする。
 運営するのは栃木県出身のヒロトさん(23)と福岡県出身のリクトさん(24)。2人とも就職で本県に引っ越してきた。海がない県で育ったヒロトさんは「おすしを食べて魚の新鮮さに感動した。おいしいのに安くて驚いた」。他県出身の2人にとっては「長崎=ちゃんぽんやトルコライス」のイメージが強かったことから、魚に特化したグルメ情報の必要性を感じ11月1日、自社メディアとして公開を始めた。
 「おさかなヘブンながさき」はインスタグラムと連動。毎月予算内で飲食店などを回り、平均週3回アップを目指す。「インパクト重視」で料理の写真をメインに、味の特徴や店の雰囲気などを短く添えている。投稿数は今月1日現在59件。主に文章を担当するリクトさんは「おいしそうに見えるように意識して」市民目線で忖度(そんたく)なく、正直な感想を書いている。
 フォロワー数は11月末現在で約330人だが、3月末で2千人を目標に掲げる。2人は「しばらくは長崎市内を軸に活動するが、ゆくゆくは市外にも広げたい。特に県外の同世代に見てもらって、長崎の魚料理を食べに来てほしい」と話す。


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