ブレックス戦会場でフードドライブ 100kg超の寄付集まる

食料品を持ち込むブレックスファンら

 NPO法人「フードバンクうつのみや」と宇都宮ブレックスは3日、宇都宮市のブレックスアリーナ宇都宮で行われたブレックス-横浜BC戦に合わせ、家庭で余った食品を募る「フードドライブ」を行った。両団体の共催で行われた初の試みで、80組100人以上から合計106.8キロ分の寄付が集まった。

 新型コロナウイルス禍に伴う経済苦などで食品提供に関するニーズが高まっている状況を踏まえ、同法人からブレックスに開催を打診。賞味期限が1カ月以上ある常温保存可能な未開封の食品を対象に約5時間、善意を募った。

 観戦に訪れたファンからは缶詰やレトルト食品、インスタント麺などが次々と持ち込まれ、中には飲料を箱ごとで持ち込む人も。レトルト食品を寄付した下野市、中村協子(なかむらきょうこ)さんは「別のチームの会場で同様の取り組みがあり、ブレックスもやってほしいと思っていた。こういった動きがもっと広がってほしい」と話した。

 取り組みは今後も実施される予定。同法人の牧岡健(まきおかけん)事務局長(44)は「予想よりもたくさん集まった。困窮などから抜け出すために食品の支援は特に大切。さらに多くの人に知ってもらいたい」と話した。

© 株式会社下野新聞社