新病院の完成祝う 1月1日開院の獨協医大日光医療センター

獨協医大日光医療センターの移転、新築を祝った竣工式

 日光市森友の日光産業団地に移転し、来年1月1日に開院する獨協医大日光医療センターの竣工(しゅんこう)式が3日、同センターで行われた。関係者や来賓、病院スタッフ約240人が新病院の完成を祝い、地域で中核を担う医療機関としての決意を新たにした。

 日光市高徳の現医療センターは今月31日まで開業し、翌1月1日に入院患者を移送。同4日には外来患者の診療が始まる。

 竣工式で学校法人獨協学園の吉田謙一郎(よしだけんいちろう)理事長は「日光市で人口減少が進む中、地域活性化に努めなければならない。この病院が地域の核になればいいと考える」とあいさつ。

 医療センターの中元隆明(なかもとたかあき)統括管理者が「スマート化構想を取り入れた次世代を意識した病院になった。センターの役目は日光全体の医療と旅行者、外国人にも安心してもらえる体制を整備し、国際観光都市日光の復活と発展に役立つことにある」と決意を述べた。

 新医療センターは敷地面積約7.5ヘクタール。延べ床面積約1万7700平方メートル。病床数は現行と同じ199床。

 眼科と救急・総合診療科、急性期医療、高度医療を提供するための高度治療室(HCU)を新設し、人工知能(AI)技術を活用したスマート化、再生エネルギーによる脱炭素化にも配慮。ヘリポートも整備し迅速な受け入れにも対応する。

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