「未来の平和教育」考える 長崎、広島の若者がオンラインで議論

平和教育についてオンラインで議論する近藤さん(中央下)ら

 被爆体験の継承や平和の尊さを発信する青少年ピースボランティアの近藤拓人さん(22)が3日、広島市を拠点に活動する平和団体「Face to Peace」(和泉明希帆共同代表)のメンバーらと「未来の平和教育」について議論した。
 同団体と近藤さんが呼びかけ、長崎、広島、京都各市などの計9人が参加。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、参加者は平和教育の現状や課題を挙げ、今後求められる平和教育についてアイデアを出し合った。
 近藤さんは「かわいそう、恐ろしいで終わり。毎年同じで、もう一歩踏み込んだ内容がない」と指摘し、「ひとごとから自分ごとに捉え直し、各地域で戦争の歴史を伝承していく必要がある」と提言した。
 広島市出身の千葉大教育学部3年、松本千帆里さん(22)はイベントを終えて、「教員になり、受け身な平和教育から昔話で終わらない教育に取り組みたい」と話した。


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