大飯原発3号機のテロ対策特重施設が運用開始 関西電力、12月16日原子炉起動

 関西電力は12月8日、定期検査中の大飯原発3号機(福井県おおい町)でテロ対策の「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の設置が完了し、同日から運用を始めたと発表した。16日に原子炉を起動する。

 新規制基準では工事計画認可から5年以内の設置が義務付けられている。大飯3号機の設置期限は2022年8月24日。同23日から定期検査に入っている。

 特重施設は2013年6月に設置工事を始め、2022年12月7日に完成した。工事費は既に運用している大飯4号機の特重施設と合わせて約1500億円。

 福井県内の原発での運用は関電高浜3、4号機、美浜3号機、大飯4号機に続き5例目となる。高浜1、2号機は来年5、6月ごろにそれぞれ工事が完了する予定。

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