難民問題 アスリート通じ理解を 18日まで瀬戸内で写真パネル展

難民のアスリートの素顔に迫る写真パネル展

 難民への理解を深めてもらおうと、昨年の東京五輪・パラリンピックに出場した難民アスリートの素顔に迫る写真パネル展が、瀬戸内市長船町土師のゆめトピア長船で開かれている。18日まで。

 アスリート10人を迫力ある写真で紹介し、メッセージも添えている。自転車女子ロードレースに出場したマソマさん=アフガニスタン出身=は、女性が競技を行うことに対し、保守的な人々から脅迫や妨害を受けフランスに逃れたが「夢を追い続けるアフガニスタンの女性や、少女の刺激になりたい」とつづった。

 パラ五輪の競泳男子100メートル平泳ぎなどに出場したイブラヒムさん=シリア出身=は、紛争で負傷した友人を助ける際に爆撃に遭い右足のひざから下を失った過去があり「人々に希望を与える存在になれたら」と思いを語っている。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の提唱する難民支援キャンペーンに今年5月署名した瀬戸内市と、難民問題に取り組む若者でつくる「Youth UNHCR」が開いた。

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